本記事の目的
本記事では、給与計算の結果生じる端数につきまして、①どのような取り扱いを行うことができるのか、②端数処理の設定の方法を説明させていただきます。
前提となる用語
端数とは:
計算結果として生じた小数点以下の数値のことをさしています。
切り上げとは:
小数点以下の数値が生じた際に、1の位の数値に「+1」を行う処理のことです。
切り捨てとは:
小数点以下の数値が生じた際に、整数部分をそのまま残し、小数点以下を0とする処理のことです。
四捨五入とは:
小数点以下の数値が生じた際に、端数が0.5未満なら切り捨て、0.5以上なら切り上げる処理のことです。
設定の手順
■STEP1 会社情報を開く
ページ右上の「歯車」のアイコンをクリックしてください。次に表示される「会社情報」をクリックしてください。
■STEP2 給与計算の端数処理を設定する
表示されたページの右下に「給与計算の端数処理」という項目がありますので、こちらで端数処理の設定を行います。
▼加算項目(支給項目のうち賃金に加算するもの)
Gozalでは、支給項目のうち賃金に加算するものを「加算項目」と呼んでおります。例えば、家族手当・通勤手当などの一般的な手当項目です。
小数点第一位四捨五入(100.4が100になります)
小数点以下切り上げ(100.4が101になります)
▼減算項目(控除項目と支給項目のうち賃金から減算するもの)
Gozalでは、控除項目と支給項目のうち賃金から減算するものを「減算項目」と呼んでおります。例えば、経費精算・社宅控除などの項目でご利用いただけます。
小数点第一位四捨五入(-100.5が-101になります)
小数点以下切り捨て(-100.5が-100になります)
本設定の効果
以上の設定を行っていただければ、毎月の給与計算のうち、式で値を算出する項目についてのみ、計算の結果生じる端数について、処理を反映することができます。
毎月任意の数値を取り込む、手動入力する場合には、端数処理は適用されませんのであらかじめご注意ください。
【!】ご注意ください
なお法定控除につきましては、法定通りの端数処理を設定させていただいておりますので、会社毎に処理を追加することはできません。あらかじめご了承ください。